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2020年4月 5日 (日)

第100回「クラシックギターで語る音楽の魅力」

11月29日(金)

竹形貴之(たけかた たかゆき ギタリスト)

 

201911sala


100回をギターの響きで祝った。

 

早いものでサラのレクチャーも100回を迎えた。会場は、満席となった。1年前から100回記念ということで、どんなプログラムにするかいろいろと思案したが、結果的に千歳在住のギタリストの竹形貴之にお願いした。タイトルは、「クラシックギターで語る音楽の魅力」だった。

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プログラムは、半分は語り半分は演奏だった。語りは、ドイツのケルン国立音楽院でギターを学んだときのことや、さらに国内外でのギターコンクールでの入賞エピソードなどについてだった。興味深かったのは、全国学生ギターコンクールでは、現在大活躍の村治奏一らのギタリストらと競い合ったことだった。学生時代からかなり意識して、演奏の質を高めながらよりレベルアップを目指していたという。

さてギターの名曲を弾きながら、奏法や曲の解説などをしてくれた。眼の前で弾いてくれるので、自分1人のために弾いてくれているとも感じた。そんな贅沢な時間を過ごした。心に残ったのは、スペインの作曲家ロドリーゴの名曲「アルハンブラ宮殿の想い出」だった。それはトレモノ奏法で有名だ。

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このトレモノは、この夏の離宮たる宮殿の噴水の音や飛沫を示しているともいう。その奏法をゆっくりと指使いから説明してくれた。序奏のトレモノの反復から次第に動きがましていく。ただ良く知られた曲を、演奏すること。それは簡単なことではないようだ。感動させるためには、演奏者の音楽性が必要となるのだ。

とても懐かしかったのは、「禁じられた遊び」だった。1952年の同名のフランス映画により、世界中で知られることになる。この曲はアルペジオ奏法でも有名だが、原曲があるという。元は古いスペイン民謡という。映画ではナルシソ・イエペスが演奏した。曲の正式名は「愛のロマンス」という。ちなみにイエペスは、ギターの神様といえる人だ。そのイエペスは、「芸術は神のほほえみである」という言葉を残している。そんな心を抱きながら、演奏していたようだ。

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さて竹形のギターは、当然にも演奏の技術は的確でとても素晴らしい。そして音がとてもあたたかいのだ。この音のあたたかさ。それは彼の人間性からほとばしりでているようだ。竹形は、ボランティアでいろいろな処で演奏している。気負うことなく、いろいろな方々にギターの魅力を伝えようとしているようだ。まさにギターの音で、安らぎを与えようとしているのだ。

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最後に100回記念ということで、あることを竹形にお願いしてあった。参加者全員で、ギター伴奏で歌いたいと。お願いしたのは、坂本九の「上を向いてあるこう」だった。私達も、100回の後も、<上を向いて歩いていこう>、また心を新たにしてこの文化塾「サラ」を運営していこうというわけだ。会場いっぱいにギターの音とみんなの声があふれた。みんなとてもいい顔をしてくれた。つくづくこの文化塾「サラ」を始めてよかったと思った。その後、参加者全員でビールなどで乾杯した。

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(文責・柴橋伴夫)

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